Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

ジャック・タチ映画祭は4月12日から

平成26年、すなわち50歳の人であっても人生の半分は昭和であっても、もう半分は平成である、そしてまた西暦では信じられないことに2014年という、SF作品の舞台としか思えないような時代、それが現在。
そんな現在、そんな時代に、まさか、いや、待っていました、やってくれました!
と黄色い声でシャウトしたくなるような企画が発表されました。


ジャック・タチ映画祭」開催 劇場初公開作含む全作を一挙上映!(映画コム)
http://eiga.com/news/20140216/2/

内容について、上記サイトから引用します。

アカデミー賞外国語映画賞受賞作「ぼくの伯父さん」などで知られるフランスを代表する映画監督で喜劇役者ジャック・タチの全作品を、デジタルリマスターで上映する「ジャック・タチ映画祭」が、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで4月12日から開催されることが決定し、このほどタチ監督作品の魅力が凝縮された映画祭予告動画が公開された。

人間の滑稽さや愚かさをユーモアで描きだすエスプリの効いた作風と、細心のこだわりにより完璧につくられた映像美は、今なお世界中の人々に熱狂的に愛され続け、同時代のオーソン・ウェルズジャン=リュック・ゴダールフランソワ・トリュフォーらを魅了し、緻密に計算された音楽や音の使い方も多くのミュージシャンに影響を与えている。

私がジャック・タチという名を知ったのは20年ほど前、月刊カドカワで連載されていたカールスモーキー石井による「ART WORK MONOLOGUE」の中でだったと思います。
石井氏が学生時代だったかデビューした後だったか、いずれにしても若い頃に、米米CLUBのリーダーであり学生時代から互いに罵り合う仲であった大久保氏(Bon氏)よりジャック・タチの作品を教えられたとのことで、石井氏が落ち込んでいたか気合が入らないかといったあまりよろしくない精神状態であることを察したBon氏が、そうした悪い状態を脱するきっかけを与えんとして伝えたのでありましょう。

その記事を読んだ20年ほど前の私はTSUTAYAでVHSビデオテープをレンタルしたのだったか、深夜のテレビで放送されたものを録画したのだったかも定かではないのですが、いずれにしても見たのです。
とても印象的な「画」(「色」)や「間」、すなわちアートとコンポジションでした。

4月から始まる映画祭でタチ作品を見れば、20年ぶりか15年ぶりか、きっとそれくらいの久方ぶりの再会となるわけで、今からとっても楽しみです。