“何かさ、つまらなそうな顔しているよね”
と、話の流れと無関係に(会話に少し間ができた後で)
唐突に言われ、驚いた。が、
“そうなのか?・・・そうかもね”
と、自問し、即自答したことからもわかるように、
図星のド真ん中を「?」と突かれたので、
何も言い返せず、なんだかとても寂しい気持ちになった。
「つまらなそうな顔をしている」人間である私は、
「つまらない人間」なのであろう。
もっとも、「おもしろい人間」になりたいかと、
つまらない自分に問うてみても、明解な回答は出ない。
ただし、「つまらない人間」、ないしは、
「つまらなそうな顔をしている人間」に
なりたいのか、なりたかったのか、目指していたのか
と問われれば、「いや、そうではない」と即答できる。
こんなつまらないことを書いている自分という人間は、
ひどくつまらない人間に思えてくる。