Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

萩原健太氏に導かれて・・・夏

昨年末に大滝詠一氏が亡くなりましたが、TBSラジオ荻上チキのセッション22という番組
では大滝氏追悼の意味も込めて2014年1月8日に“世紀の名盤「ロング・バケイション」とはなんだったのか”(http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/01/20140108session.html)と銘打った特集を組んでいました。
音楽評論家であり名プロデューサーでもある萩原健太氏が登場し、ロンバケとは何かを語っていました。
大滝氏の経歴をざっと振り返るとともに(はっぴいえんど、解散後のソロ初期、ロンバケ、それ以降)、ロンバケが大滝氏がそれまで追究してきた要素を思い切りつぎ込んだ作品だったということを述べられておりました。
氏が追求してきた要素は様々だったようですが、印象深かったのは、冗談音楽というかクレイジーキャッツのような音楽要素と、フィル・スペクターサウンドを1曲の中に同時に注ぎ込んだという点です。
また、ロンバケ直後に松田聖子の4枚目のアルバム「風立ちぬ」のA面を大滝氏がプロデュースしたということを述べられており、ある意味でロンバケの続編というか姉妹作というか関連作品の位置付けにあるアルバムだということだったので、この放送をポッドキャストで聴いた直後にiTunesStoreで購入しました。
私が今特に気に入っているのがこのアルバムのA面に収録された「いちご畑でつかまえて」という曲です。これは風変りな曲で、完璧な聖子節、完璧な聖子的世界なのですが、サウンドがユーモラス、物凄く作り手が遊んでいるな、という印象を強く抱きました。

J・D・サリンジャーライ麦畑でつかまえて」(ホールデン・コールフィールド
 → 大滝詠一松本隆いちご畑でつかまえて」(松田聖子)。