俳優・山田孝之が、人間・山田孝之を演じている。

テレビ東京で放送中の連続ドラマ（これはドラマなのかドキュメンタリーなのか定義付けるのが難しい）「山田孝之の東京都北区赤羽」（http://www.tv-tokyo.co.jp/akabane/）を見ています。
俳優・山田孝之が、人間・山田孝之を演じている、自然体というか天然体というか、無駄な力が一切入っていない、脱力した演技（なのかそうじゃないのか、恐らく演技はしていないはずであり、撮影されていることを意識はしていても演出がないわけであり、となると、行動や発言は演技ではないと見なせるわけですが・・・ということで、今まさに演技と書いたのですが、それを覆して）、否、演技ではない、非・演技的な言動に、ひきこまれます。
赤羽に移住して住人と密に交流する中でみせる氏の表情や発言や他者の言動に対するリアクション。
ゆるい雰囲気の中で突如おとずれる緊張感。
魅力的な、他に類をみないタイプの作品で、タイ料理店の店主ワニダさんのド迫力（声が大きく客を怒鳴りつける！）にびっくりしました。