Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

交差点を背にした音楽

こんにちは。アルフレッドです。
先日ときわ台にあるなみカフェさんでのチャリティーライブに参加させていただき、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
会場にいらっしゃった方々には御礼申し上げます。

ときわ台といえば、私が4年前に半年間、ちょうど今の季節ごろまでアルバイトをしていた場所です。
自転車で20分程度の距離を通っていた私は、まさになみカフェさんが立地する地点から交差点を渡っていたのでした。
環七と川越街道を両方渡るのですが、まず高架になっている環七の下をくぐってから、お寺の前で信号待ちをして、川越街道を渡ります。
なみカフェさんの窓からは、僕がくぐっていた環七の高架下と、信号待ちをしていたお寺が見えます。その景色を背景として、音楽が奏でられます。
そこには、いやが応でもあの頃の思い出や、あれから4年の月日の間に起こった様々な変化への思いが重なります。
外界からシャットアウトされた地下室の空間でライブを聞くと、日常とは切り離された異世界にいる気分になってそれが心地よいものですが、
外に開かれた、しかも自分のよく見知った景色のなかにある空間で音楽を聴くと、より音楽が自分の日常にリンクしてくる感覚を覚えます。
Kooさん、マヒアさん、yumさんは昨年と同じ曲もいくつか披露してくださいましたが、なみカフェで聞いたそれらの楽曲は
昨年上野キナックにて聞いた際とはずいぶん異なる趣きを感じました。

思えばこの4年で自分の身にはいろんな変化があり、ときわ台に通っていたのがたったの4年前だとは信じられない思いですが、
変わらない交差点の風景を見ていると、自分自身は何も変わっていない気がしてきました。
というより、考えてみると、変わったのは自分が身を置く環境であって自分自身ではないことがわかってきました。
そう考えると情けない気分になってきますが、昔の自分の方がよかったと感じて嘆くよりは、
「変わらない自分」に気づくのも一つの幸せかもしれません。

以上のごとく、傍からみればボーっとした態度でみなさんの演奏を聞いていた私も、実は相当に深く感慨にふけっておったのです。

熊本でも大規模な地震が起きました。天災の多い国に暮らす私たちはいつ自分が災害に遭うかわからないわけで、助け合いの精神をいつも
お互いに持っていることが大事かと思います。
この先の4年後、あるいはもう少しあとになっても「変わらない自分」を見出す幸せくらいは、どの人にとっても守られていてほしいと願います。

ルフレッド