私のこれまでで最もエキサイティングな読書体験といえば、
ドキドキ学園二年生の頃、ケン・フォレットの『大聖堂』という
三冊組の分厚い文庫を読んだときのことでしょう。
面白さのあまり徹夜しかけたのはあの時だけ!
中身は通俗的ではありますが、
どんでん返しの連続の快感に浸りっぱなしでした。
中世の雰囲気も心地よいのです。
同じく中世の香りを感じるビートルズの
「For No One」に出会ったのもこの頃で、
この曲と『大聖堂』は僕の中で分かち難く結びついています。
中学高校の頃出会った曲は、
ある本なりある情景なりと結びついていることが多いのですが、
皆さんはどうでしょう。あの頃の曲を聴くと友達の顔が浮かんだり。
友達でもないやつの顔が浮かんだり。
(本項、Alfred 著)