Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

PBとNB

久々にリーダーAlfred氏が執筆活動に本腰を入れたようで、上記の文を電気信号の形で私の元に届けてくれました。
さて、文中に登場するVマーク商品を私は存じ上げなかったのですが・・・・

http://www.v-mark.net/index.php

上記webサイトの説明によれば、関東の私鉄系スーパーマーケット8社による共同開発のPB商品とのこと。

PBをご存知でしょうか。
プライベートブランドを意味します。

グリコのポッキーや日清カップヌードルなど、製造業、食品メーカーが作り、自社の名で販売している製品をNB、すなわちナショナルブランドと称しています。
ではPBは?
流通業のうち小売業、つまり私たち消費者が製品、商品を購入する場を提供してくれている業種が、元来の、製造業者から卸売業者を経て届いた製品を消費者に最終的に届ける、という主たる活動以外に行なっている活動の1つがPBの開発と販売と言えるでしょう。

プライベートブランドWikipediaでは

プライベートブランドとは、小売店(グループ)独自のブランド(商標)で販売される、その小売店(グループ)の専用商品である。ナショナルブランドの対義語。
PBと略され、別名「ストアブランド」、日本語では「自主企画商品」と和訳される。

というように説明しています。

「これ、ポッキーのパクリじゃねぇ?」
というような言われ方をすることもある、そんなPB。
自主企画とは言え、有名なNB商品に酷似したものが少なくない印象を受けるのは事実です。
そのような商品は、小売店企業とNBメーカーが提携して製造、販売しているのだと思われます。だから似て当然。
以前は、小売は地方の知名度の低いメーカーと組んでPBを製造販売するのが主だったようですが、最近では業界上位のメーカーとも組むようになっているとか。

メーカー側としてはPB開発に携わるのは収益が低く、「うまみ」のない話とも言えますが、一方で、小売店との繋がりを強めることで自社のNB商品を棚の目立つ場所に置いてもらえる、という「うまみ」があるため、PB単体では儲からないが、NBの売上とそれによる利益まで考えればPB開発を行なうのはあながち悪い話ではない、と思われます。とは言えメーカーの製造現場ではPB製造に難色を示す向きも少なくないと想像されます。
業界シェア上位というプライドもあるでしょう、が、完全に流通が製造よりも上位であるというこの図式を受け入れないわけにはいかない、かもね。ったら、かもね*1

ちなみに無印良品西友のPBだったものが、評判を呼び独立したという経緯があります。PBが企業を飛び出し、そして成長を続け今や海の外に飛び出していったというサクセス・ストーリー。
また、ダイエー系のセービングは一時期は隆盛を誇ったものの、イオン系のトップバリュが今なお成長し続けているのと対照的に、廃止されることになりました。ダイエーもかつてのライバル、イオングループになったので、トップバリュを扱うとの報道もありました。
一方、セブン&アイではセブンプレミアムというPBを立ち上げ、消費者のPB好きに応じる構えを打ち出しています。

以前はPBは安かろう悪かろうとの印象が強かったようですが、最近のPBは品質が高く、しかも価格はNBに比べ相当に安いので、私も積極的に購入しています。トップバリュの食品は日常的に購入しています。
不況下でも売れるPB、ますますPBのラインナップが増え、充実すれば、消費者にとってはうれしいことです、が、メーカーを圧迫し、
「流通業≫小売業」
の図式は揺るぎないものになる可能性も否めないと思います。

*1:「かもねったら、かもね」という曲があります。PBのことを歌ったものではありませんが。