Alfred'z音楽紹介#4『真夏の象』

象は長生き、ネズミは短命。でもそれぞれは時間の感じ方が違うので、一生を生きた時の長さの感覚はさほど変わらないといいます。
本川達雄さんの有名な本を読んだ人からの受け売りを聞いた人からの受け売りです。
短命なネズミは、短い時間を長いものと感じる。
長生きの象は、長い時間を短いものと感じる。
人間に置き換えるならば、時間を短く感じる人ほど長命であるということになる
でしょう。
間違いない。

サザンのシングル『真夏の果実』が発売された1990年7月25日（数日前にこの曲は20周年を迎えたのですね）、もしかしたらその前日だったかもしれませんが、僕は象になりました。
買ってきたCDをトレイに載せて再生ボタンを押し、そこから聴こえてきた歌に心を奪われ、僕は４回続けて曲を聞きました。一回聴き終えるたびに、トラックの時間表示で４分半の時間がたっているのを見て、こんなにも４分半を短く感じるなんてと驚いたのを覚えています。
あの２０分弱の時間、ぼくは象の時間を生きていました。
通り過ぎ行くLove＆Rollに身をまかせながら。

長生きしたい！
だから僕を象にしてくれる音楽にもっともっと出会いたい！
サザンみたいな音楽にたくさん！
桑田さーん！

真夏の果実

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)