彗星の如く、といった形容が相応しい、1994年のイチローの大ブレイク。
この年のパシフィック・リーグの打率ベスト10は次の通り。
1 イチロー (オリックス) .385
2 カズ山本 (ダイエー) .317
3 石井 浩郎 (近 鉄) .316
4 松永 浩美 (ダイエー) .314
5 小川 博文 (オリックス) .303
6 福良 淳一 (オリックス) .301
7 ライマー (ダイエー) .298
8 辻 発彦 (西 武) .294
9 ブライアント (近 鉄) .293
10 初芝 清 (ロ ッ テ) .290
データ出所 http://bis.npb.or.jp/yearly/pacificleague_1994.html
この年からずっとイチローは首位打者を取り続けるという偉業を達成しているわけですが、打率2位との差がいつも大きい、それだけ他を圧倒しており、傑出した存在だったというわけです。
参考にさせていただている日本野球機構オフィシャルサイトさんのデータで、翌年以降も見てみますと、
1995年 イチロー .342 堀幸一 .309
1996年 イチロー .356 片岡篤史 .315
1997年 イチロー .345 クラーク .331
1998年 イチロー .358 平井光親 .320
1999年 イチロー .343 松井稼頭央.330
2000年 イチロー .387 オバンドー.332
ということになっています。2位と率の差が小さい時でも1分以上の差があるんですね。
傑出してますね。
王貞治のホームラン王獲得時の2位との差も別の機会に確認したいと思います、が、その王とともにプロ野球そのものの象徴的存在、長嶋茂雄の1961年の成績はとんでもない!
1 長嶋 茂雄 (巨 人) .353
2 近藤 和彦 (大 洋) .316
3 藤本 勝巳 (阪 神) .300
4 井上 登 (中 日) .293
5 古葉 毅 (広 島) .286
6 桑田 武 (大 洋) .280
7 森永 勝治 (広 島) .279
8 河野 旭輝 (中 日) .275
9 三宅 秀史 (阪 神) .273
10 中 利夫 (中 日) .271
データ出所 http://bis.npb.or.jp/yearly/centralleague_1961.html
3割打者が3人しかおらず、2位と3分2厘の差。
一人だけメジャーリーガーがいるような凄さ(を数字から感じます)。
なお、長嶋選手は不思議なプレイヤーです。
1970年の長嶋茂雄選手。晩年ですね。
打率.269、ホームラン22本で、打点が105(打点王)というのは一体どういうことか。
チャンスでタイムリーヒットを打ちまくった(チャンス以外ではあまり打たなかった)ということ?
なお、同年の王選手は.325、47本という驚異的な成績ながら93打点で三冠王を逃す。