Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

小田和正という男(大人びた世界観、ゴージャスでロマンティックな夜の雰囲気)

小田和正という歌手は、頑固者っぽい印象で、若い頃から若さよりも成熟した魂、または枯れた雰囲気を醸し出しており、しかしここ10年、15年程度であろうか、曲のタイトル、アルバムのタイトル、奏でられるメロディはまるで「ゆず」のようにシンプル、素朴、冒頓としたものばかりで、少年性を大いに感じさせる、そんな不思議な存在です。
ここのところ何かと話題の飛鳥涼またはASKAが、1993年、 Used to be a child というユニットで
小田和正と曲作りを行ったことがありました。
曲名は「僕らが生まれたあの日のように」。

1991年に「ラブストーリーは突然に」、「SAY YES」というスペシャルなヒットソングを両者が立て続けに放った少し後のことであり、メンバーは

以下の7人から成る。メンバー名の表記は当時のもの。

飛鳥涼 (CHAGE&ASKAPONY CANYON INC.)
小田和正 (元Off Course:FUN HOUSE INC.)
カールスモーキー石井 (米米CLUBSony Records)
玉置浩二 (安全地帯)
徳永英明 (APOLLON INC.)
浜田麻里 (MCA VICTOR)
山本潤子 (元赤い鳥、元Hi-Fi SETSony Records)

出所:ウィキペディア「Used to be a child」(http://ja.wikipedia.org/wiki/USED_TO_BE_A_CHILD

なお、阪神タイガースが優勝した1985年に、小田和正は、松任谷由実財津和夫と共に、「今だから」という曲を発売しています。

参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89

また、Used to be a child に参加しているカールスモーキー石井(CARL SMOKY ISHII)は、used to be a child の前年、所属する米米CLUBの「君がいるだけで」が、前年の「ラブストーリーは突然に」、「SAY YES」と同じくフジテレビ月曜日午後9時からのドラマ主題歌として起用され、スペシャルなヒットを記録したこの年(1992年、今から22年前)の年末に、小田がかつて「今だから」で共演したユーミンこと松任谷由実と「愛のWAVE」という曲を発表しています。
この曲は極めてキャッチーな歌詞と曲であり、歌ってよし、聴いてよしのデュエット・ソングの最高峰と言えましょう。
しかしというかBUTというか何というか、私が富沢イッセイ氏の如き自信に満ちた口調で断言したいことは、カップリングにさりげなく収録された「浪漫飛行」と「ルージュの伝言」を足して2で割って名付けられただけの「浪漫の伝言」という曲がものすごくスペシャルな美しき響きを携えた名曲である、ということであります。

しかしここで私が語りたかったことは、そのことではございません。
小田和正氏のことです。

私個人は小田氏ソロよりも、まず、既に解散していたか解散直前だった頃に、恐らくはラジオで「さよなら」を聴いて、その美しさ、悲しさ、儚さに虜になりました。
信じられないほどに澄んだ声。完璧な歌声。
幾つかレンタルしたアルバムの中でも「I LOVE YOU」という美しい曲は忘れられません。
後年、ソロでも歌われて、より広く知られるようになった「言葉にできない」も好きになりました。
無論、「YES YES YES」や「YES NO」、「愛をとめないで」などのオフコースの代表曲を愛聴したことは敢えて書かずとも良かった筈の過去ですが、筆が滑って記してしまいました。

さて、そんな小田和正氏は、Used to be a child のレコーディング時に威光を放ったのでありましょう、前述ASKA氏いわく「小田さんの前では、あのお茶目なカールスモーキー石井もおとなしかった」とのことですからね。

で、今これを書いている時刻は深夜3時過ぎで、私は先ほど0時50分頃から夜道を軽く3キロ強ランニングして帰宅したら当然1時過ぎ、その後入浴を経て今こうして記事を執筆しているわけですが、明日は普通に朝7時、つまり今から3時間45分後には起床しているはずであり・・・
つまり言いたい、否、書きたいのは、余計なことばかり書かずに本題に早く取り掛からねばならないということ、ではなく、それがために、もう一気に本題に入ることにしますってことです。

FAR EAST CAFE

FAR EAST CAFE

上記、アルバム「FAR EAST CAFE」は小田和正氏がオフコース解散後に放った最初のソロアルバムで、これが出たのが1990年、発売から24年が経ちますが、ここのところの、というよりも、90年代半ば以降の小田氏の活動には興味を抱けないでいるのとは対照的に、「ラブストーリーは突然に」(この曲は大好きです)の直前、バンド解散後のソロ第一弾として気合い十分で制作されたアルバムに収録されたソロ第一弾シングル「LITTLE TOKYO」の大人びた世界観、ゴージャスでロマンティックな夜の雰囲気が聴いたその時から気になってて、しかしYOUTUBEなどで聴くことができない!という事態。
そんな事態を打破すべく、ついに先週CDを(アルバム「FAR EAST CAFE」を)レンタルしたのです。
1989年にソロ活動を始めた小田氏が「LITTLE TOKYO」に続いて12月に発売したシングル「君にMerry Xmas」は残念ながらアルバム未収録ですが(そういえばバンドTMN活動休止中にTKこと小室哲哉氏がシンガーとしてソロ活動を開始したのも1989年で、12月には名曲「CHRISTMAS CHORUS」を発売しています。1989年のクリスマスソング特集などはまたいずれ…)、小田和正らしからぬ明るくPOPな1曲「恋は大騒ぎ」(ニッポン放送「COCO恋は大騒ぎ」との関連は不明)は収録されています。この曲は1990年にシングルとして発売されました。

ソロ活動開始当初は大人の恋愛を歌うことが主だったような印象の小田氏、近年はエバーグリーンなイメージを振りまいており、私は関心を持てずにいます。嫌いってわけじゃなくて。