Mussel Docking World

発汗、発光の末、発酵!をモットーに、音楽的な活動をする二人組、Mussel Docking (マッスル・ドッキング)のブログです。

パレートの法則、そして見せ筋商品(ドリアンの例)

パレートの法則とは?という向きも当然いらっしゃると思うので、説明を記したいのですが、横着(Oh! Chack!)して、Wkipediaの「パレートの法則」のページより、イメージが伝わりやすいであろう箇所を引用します。

    • ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
    • 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。→ロングテール
    • 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
    • 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
    • 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
    • 所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。
    • プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
    • 全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。

引用元:(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87)

こういうこともありそうですね。以下は完全に私の仮説です。

  • 芸能事務所の所属タレントが生み出す売上の8割は、人数で言うと2割にあたる売れっ子によってもたらされている。
  • 多くのブランドを持つメーカーの製品売上高の8割は、全ブランドのうち2割によってもたらされている。(これは上のWikipediaからの引用の2つ目と同義ですね)
  • V9時代の読売ジャイアンツの打点の8割は、王と長嶋の2人よって叩き出された。
  • AKB総選挙で投じられた全投票数の8割は、上位2割のメンバーに対して投じられたものであった。
  • EXILEのメンバーのライブにおける総運動量の8割は、全体の2割のメンバーによるものである。

話は変わりますが、お店の商品の中でよく売れる(数多く売れる)商品を、売れ筋商品と呼びますが、その反対、ほとんど売れない商品は、死筋(しにすじ)商品と呼ぶのです。
なお、見せ筋商品と呼ばれる、独自のポジション(役割)を与えられている商品も存在しています。
これは、売れようが売れまいが、目立つ場所に陳列されていること、つまり、来店客の目につきやすいことが重要な商品で、見てもらうことで、その売場、その店舗の個性、特徴、コンセプト、目指す方向などが理解してもらえるようなものです。
例えば新宿東口、アルタビルの左にある青果店の店頭には、巨大なドリアンが陳列されています。
通常、繁華街の路面店の道路に面した場所には、通行人の足を止めて店内に誘導するような商品(ドラッグストアで言えば安売りの菓子など)を陳列しますが、このケースは、見る物を驚かせる効果があり、その驚きは普通ではない特別な立地の青果店にはむしろそぐうものとも言える、そんな商品、そんな役割です。
このドリアンは、この店の魂(スピリット)を具現化したもの。
大袈裟に言うのなら、きっとそういうことなんだろう。